こちらの記事では、2021年に暴騰した仮想通貨バイナンスコイン(BNB)の特徴と今後の可能性について解説しています。
もくじ
バイナンスコイン(BNB)とは
2017年6月に誕生したマルタ島に本拠地を置く世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスで扱われている仮想通貨です。
もともとは中国発祥ですが、現在は拠点をマルタに移しています。
開発したジャオ・チャンポン氏は、仮想通貨取引所OKCoinに勤務した後、自身のコインとして法定通貨とのやり取りがない取引所を作りたいと宣言したことがきっかけで生まれました。法定通貨とのやりとりが無いという事は中国政府の規制を避けることができるという事も示します。
2019年では時価総額8位の仮想通貨でしたが、2021年に暴騰し時価総額3位にまで上昇しました。
取引所が発行する独自の仮想通貨としては異例の人気を誇っています。
取引所バイナンスで使うことによって、手数料が安くなるなどのメリットがあります。
通常仮想通貨の取引をしていると、取引できなかった少額の仮想通貨が残ってしまうことがありますが、バイナンスコイン(BNB)の両替機能を使うと少量の仮想通貨をバイナンスコイン(BNB)に交換する事が可能です。
バイナンスの公式サイトでは、バイナンスコイン(BNB)を食事、旅行、買い物など様々な支払いに使用することができます。
通貨単位はBNBです。
【バイナンスオフィシャルサイト】
バイナンスコイン(BNB)の取り扱い取引所
2021年4月末時点でバイナンスコイン(BNB)は日本の金融庁の事業者登録を受けておらず、国内取引所も存在しません。
海外ですと下記の取引所で購入可能です。
Bybit
バイナンスコイン(BNB)の価格変動
2017年後半に仮想通貨バブルにより1BNB=約22.5USDまで高騰しました。
2019年に「Binance Launchpad」のトークンセールにより需要が拡大し、1BNB=約37.5USDまで上昇しました。
「Binance Launchpad」とは新規プロジェクトが発行するトークンの販売代行を行うIEO(Initial Exchange Offering)の為のプラットフォームです。
トークンを抽選で販売し、IEO(Initial Exchange Offering)後にそのトークンを上場させます。
IEO(Initial Exchange Offering)とは、ブロックチェーンプロジェクトの発行するトークンを取引所が先行販売するサービスの事です。
2020年にはDefi(分散型金融)が注目されたことで1BNB=約32.5USDに上昇しました。
バイナンスは分散型取引所バイナンスDEXを運営しているので、Defiが注目されることがバイナンスコイン(BNB)の人気にも影響しました。
2021年2月には新規プロジェクトSEP(SafePal)によるトークンセールが実施されたことをうけ、1BNB=約333.7USDに上昇しました。
SEPのセールはバイナンスコイン(BNB)の平均保有量に応じて購入の権利が得られるというもので、それが高騰につながりました。
2021年4月現在で1BNB=約400USDです。
バイナンスコイン(BNB)の今後の可能性
取引所バイナンスに対する評価
バイナンスは世界最大手の取引所で、取引高・ユーザー数ともに世界1位です。
他の国や地域にも進出しており、グローバル的にユーザを増やしています。最近ではアメリカなどの世界各国に取引所を設立したり、インドの取引所の買収もしております。
事業展開
バイナンスは単に取引所のみではなく、
世界最大の仮想通貨専用ショッピングモール「クリプトモール」と業務提携したり、DefiのひとつであるバイナンスDEXを運営するなど多岐に事業展開をしています。
バーン(焼却)による希少価値
四半期に一度バーン(焼却)をしており、流通量が少なくなり、それにともない、希少価値があり資産として持つメリットが増えます。
バーン(焼却)とは、仮想通貨運営側が仮想通貨の一部を処分する事です。
バイナンスコイン(BNB)は法定通貨とのやり取りがない取引所を作りたいと宣言した開発者の思いにより2017年に生まれた世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスで扱われている仮想通貨。世界各国での展開、仮想通貨ショッピングモールやDefiなどによる事業展開ともつながりがあるので、今後の成長にかなり注目